筋緊張性頭痛
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原因
筋緊張性頭痛は、頭蓋をとりまく筋肉が持続的に収縮して起こる頭痛です。精神的緊張(ストレス)などが誘因となります。ストレスにより、頭蓋をとりまく筋肉が持続的に収縮します。そして、筋肉の血の流れが悪くなり、老廃物がたまります。すると痛みがおこり、凝り(こり)の状態となります。頭や首の筋肉の凝りが緊張性頭痛です。乱視、遠視などの眼科的障害や歯痛、むち打ちなどの頭頚部の痛みが原因となる場合もあります。筋肉をやわらげる薬の服用で痛みは軽減します。
生活上の注意点
不安や緊張あるいは抑うつの原因となっているものがあれば、その解消を図ることも大切です。過労、睡眠不足が原因のことも多く、生活上のパターンを変更することも有効です。仕事中、リラックスできる時間を作ることも必要で、前傾し首を前屈したままで作業を続けている場合には、長く同じ姿勢をとらないように、仕事途中で背のびしたり、肩を回したりして筋緊張を減らすようにします。マッサージや温熱療法は、筋肉の緊張異状のある場合や肩、首のこりを自覚している場合には有効です。
「筋緊張性頭痛」は以下の点に要約できます
- 脳の病気によるものではありませんので、ご安心ください。
- 頭痛は脳の障害ではなく、筋肉の収縮によって起こります。
- 過度の緊張状態のためですから、リラックスすれば治ります。
- 入浴で頭痛は軽減されます。
- 飲酒は差し支えありません。