赤ちゃんの頭のけが
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3才頃までの赤ちゃんの頭の中は未熟で、特に脳の表面の血管はもろく、ちょっとした頭のけがでこの血管が切れてしまうという、赤ちゃん特有のけががあります。
太い血管が切れた場合は症状がすぐ出ますが(この場合は急いで病院に連れて行かなければなりません)、 非常に細い血管ですとその時は何もなくとも2、3カ月して症状が出ることもあります。症状としては、頭を打ってから数時間~数日~数カ月になって 熱もないのにけいれん(ひきつけ)を起こした、何回も吐き出す、機嫌が悪い、顔色が悪い、歩き始めた赤ちゃんが歩かなくなった、頭が急に大きくなってきた・・・などです。
約1才位までですと大泉門(頭の毛のはえぎわのところにある、骨のないペコペコしているところ)がふくらんでもりあがってくることも頭の中に血のかたまりがある一つの信号です。通常大人は頭の中に出血すればまず頭が痛いと訴えますが、小さい赤ちゃんでは頭が痛いと訴えることはできません。
特に、けいれんと嘔吐が、内出血の最大のサインであることを、是非知っておいてください。