頸椎症の患者様への
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頚椎症とは・・・
人間の頚は、重い頭を支えてくれる柱とも言えます。長時間、下を見て仕事やゲームをしたり、固い所を長時間歩いたり、重い荷物を持ち歩いたり、振動の強い乗り物に載ることで、頚にはかなりの負担がかかります。
このような負担が長い間続くと、頚の椎間板(脊椎の骨と骨の間にあるクッション)が、つぶされて飛び出し、神経に触ったり、骨が変形したりしてしまいます。そして、頭痛、肩こり、頚部痛、眼の奥の痛み、耳鳴、めまい、吐き気、手指のしびれ、不眠など、さまざまな症状を引き起こすことになります。
頚にかかる負担は、仕事や日常生活上ある程度はやむを得ない面もありますが、下記のアドバイスを参考にして、出来る範囲で可能な限り工夫をしてみることが大切です。
- 下を長時間見ない。もちろん上を見たままの姿勢も頚に負担になります。家事、読書、手芸、編み物、草取り、パソコン、TVゲーム、食事、洗濯など。
- タイル、コンクリートなどの固い所を長時間歩かない。靴の底にクッションのあるものを履く。
- 重い物を持たない。旅行の荷物は出来るだけ軽く。
- 振動のある乗り物に長時間乗らない。特にバス旅行など。長距離の運転をしない。
- 寝るときの枕の高さや柔らかさに気をつける。
- 背筋を伸ばし、正しい姿勢を心がける。
- 机の高さ、パソコンモニター画面の高さと角度を調節する。
- 症状が強いときは、起きているとき、頚が下がらないように、頚に厚手のタオルを軽く巻く。
- 頚や肩に熱めのシャワー浴をするか、熱めのタオルをあてる。朝夕励行する。
- 布団、クッション、ソファの肘かけを枕にしての、テレビ、ビデオ鑑賞、読書などを控える。