【 ご老人の頭部外傷・慢性硬膜下血腫】
頭蓋骨と脳との間に血の塊が出来る病気です。原因の大半は頭部外傷ですが、症状が非常に軽いことも多いため、あとで聞いてみると、少し前に頭を打ったことがあったといった軽度の外傷で、頭痛・片足のひきずり・精神症状(ちぐはぐな事を言う、簡単な計算を間違える、怒りっぽくなる、物忘れが激しい、人が変わったようだ)が現れます。この病気は壮年〜高齢者層に多く、比較的酒飲みに多い傾向にあります。 簡単な手術でどんどん良くなる病気ですが、ほおっておくと血の塊が大きくなり命を奪うこともあります。特に高齢者では精神症状が全面に出ることが多いため、急速に進行し意識がなくなってきますので、早めの診断が大切です。 大切な事をもう一つ。壮年〜高齢者の方で、頭部外傷後早いうちにCTスキャンをとりますと、数ヶ月後に慢性硬膜下血腫を形成するかどうかの予測がつけられますので、どうか早めに病院へいらして検査を受けて下さい。